内装変速→外装変速
当店ではお馴染みのライトスピードです。
今回は変速仕様を内装から外装へと大きく宗旨替えの依頼になります。
上のパーツ類はこだわりのオーナー自らが吟味を重ねて一つずつ厳選したお持ち込みパーツ達です。
ご希望通り組めるよう頑張ります。
PhilwoodのBBはマッドガードまで洒落てますね。
分解しつつ車体の状態を確認していきます。
ホイールは前後ともリムをVelocityのCliffhangerに新調するので、元の前輪からSchmidtsのハブダイナモを摘出。
リアハブはWhite Industries MI5、スポークはDT Champion 2.0mm、ブラスニップルで頑丈に組みます。
結構ひさしぶりにVelocityのリムでホイール組をしたのですが、このCliffhangerに関しては本当に精度が高くてびっくりしました。
正直なめててすみませんでした。。
クランクは元はPAULの厚歯シングル用で、これをWhite Industries VBC road crankをアウターチェーンリング利用のフロントシングル仕様へ交換ですがここで一悶着。
当然BBも交換なのでメーカー推奨のサイズをお持ち込みでしたが、MTBのこのフレームではどうセッティングしてもチェーンステーに当たってしまう。。
チェーンリングはこれ以上小さくしたくない、かつBBはPhilwoodしばりなので、チェーンラインを実測した上で、左右突き出しの多少調整が効くBBの構造から大丈夫だろうという予想で1サイズ上のものへ交換。
結果チェーン落ちもせず万事OKでした。
パーツがいちいち高額なのでドキドキです。
リア変速まわりはALFINE 11からXTRの9sRDとオーナーの走り方を優先してあえてのDURA-ACEの10s 11-28Tのロードスプロケへ交換ですがここでも一悶着。
実は以前にこのRDもお持ち込みで上下ともHOPEの12Tプーリーへ交換していたんですがどうにもインデックスが決まらない。
純正はすでに捨ててしまった!らしくガイド側だけ手持ちのDURAプーリーにして事なきを得ました。
スラント角の影響もあるとは思いますが、ガイド側はサードパーティものは大抵シビアになります。
ちなみに交換前は前36T後18Tでギア比2。
これにALFINE 11のギア比2.153~0.527(ただ軽い方は3段目までしか使ってないそうで実質0.770)で4.306~1.54。
交換後は前44T後ろ11-28Tでギア比4~1.571でそんなに違和感はないかと。
シフターはPAULのThumbiesとDURAのバーコンを合わせてサムシフター化。
スプロケを10sにしたのはこのバーコンを使いたかったという事もあります。
とても使いやすいです。ラピッドファイヤーより良いかも。
ブレーキのSPRING ADJUSTER NUTSをカラーカスタム。
タイヤもスキンサイドに変えて、結果こんなにさわやかでかっこよくなりました!
試乗後、めちゃくちゃ軽くなったと喜んで頂きました。
ただそれは私の手柄ではなく単純に内装ハブが重すぎただけかと笑
オーナーが一つ一つ真剣に検討していたのを知っていますので、それを具現化するお手伝いが出来て良かったです。
次のバイクのカスタムもお待ちしております!