ロードバイクのフロントシングル化

フロントシングル化とオーナーご自身で車体を組み付けたので若干不安があるという事で各部点検・調整のご依頼でした。
きっちり構想が決まっているためパーツはほぼ全て持ち込みです。

取り付けるチェーンリングはシマノ対応PCD110ナローワイドチェーンリングです。
純正のカンパチェーンリングを冶具にして位相の合わない穴を手ヤスリで削ります。

インナーがなくなった分、短いシングル用チェーンリングボルトで取り付けようとしたところで問題が。
ボルトがアームの穴に入らない。。
カーボンモデルの穴径はアルミモデルより小さいんですね。
勉強不足でした。
このボルト、純正はとても高額、サードパーティものもなかなか高額なので、相談して削るのではなくスペーサーで対処しました。

ホイールは前後ともスポークテンションが極端に緩かったので、一旦タイヤを剥がしてテンションを上げつつ縦横フレ取りセンター出し。
剥がす際、タイヤ側にテープがほとんど残ってしまってそれを剥がす方が時間がかかりました。

ロー側スペーサーが写ってないですが、11sスプロケットのトップ側を一枚抜いてロー側にスペーサーを入れて10s化するキットを取り付けました。
主にシクロクロス用途のパーツと思われます。

サドルはフルカーボン!のものに変更。
適正トルクが不明なので様子を見て慎重に締め付け。

左エルゴレバーはシフト機能をごっそり取り外したアテナモデルにレバーだけ移植しました。
バーテープも新調。

ヘッド・BB・ブレーキなどもろもろ各部点検・調整して完了!
試乗もさせてもらいましたが、塗装もアルマイトというこだわりの軽量アルミフレームと随所の軽量パーツも生きてか、俊敏に走る車体でした。

少し前の世代とはいえSUPER RECORDとDURA-ACE組でしたので、フロントシングル化希望と聞いた時は思わず聞き直してしまいました。
後日、房総方面のロングライドで撃沈したというお話も聞きましたが笑、あくまで自身のスタイルを追求する姿勢が素敵です。